フェラーリは見ていた

 まほろ市の殺人 秋―闇雲A子と憂鬱刑事 / ISBN:4396330480麻耶雄嵩
 を読了。

 薄っぺらいのに、中々読ませる作品ですね。130頁位の長さで、十三人の人間が殺されます。まあ、尤も詳しく現場の状況が説明されるのは、二、三人ですが。

 リアリティが著しく欠如している、というか、初めから放棄している(そこも魅力な)麻耶作品ですが、有る意味これほどリアリティが無い作品も珍しいのでは。連続殺人鬼に、大怪盗、意味ありげな遺留品、不自然なほど「整った」お約束の素人探偵。

 非常識で、生半可な理屈を受け付けない解決編や、閉塞的で救いの無いエピローグも健在です。


 ちなみに、これで麻耶雄嵩の作品は全て読了。次、新作が読めるのはいつのことでしょうね。



 ペルソナ探偵 (講談社ノベルス) ペルソナ探偵 / 黒田研二
 も読了。

 面白かったです。けど、もっとプロットを練って、新しいアイディアも少し織り交ぜて、もっと長くしても良かったかな、とは思った。
 けど、面白かったですよ。それぞれの短編は中々読ますし、それが伏線になって核にある大きな謎が解ける、という趣向もありがちながら上手く機能していたように思う。


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 今日放送です。何だかんだ言って楽しみなんですよねw