自暴自棄現実逃避
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/07/13
- メディア: 文庫
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雰囲気は良いんだけど、いかんせん謎解きが中途半端。謎自体は魅力的なんだけどなあ。独特の雰囲気を楽しむ事に専念した方が、より面白かったかもしれない。伏線はしっかり張ってあるし、推理もあるのだけれど。
面白かったですけどね。人物の女性的(と言ったら差別的?)な心理描写とか、ちょっとした独特の思考とか、そう言う細かい所、男性に書くのは難しい。
最後の章「回転木馬」に出てくる「閉鎖的な学校」の設定が、西澤保彦の『神のロジック・人間のマジック (本格ミステリ・マスターズ)』とソックリ。こちらの方が先に出版されているので、西澤保彦が自作に取り入れたのだろう。西澤はパロディ作家だし。にしても、ラストの大枠まで一緒とは。内容(真相?)は豪く違うのだけれど。
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- 作者: 大倉崇裕
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 単行本
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短いセンテンスで都会的にさらり……というか、コントめいた物語運び。主人公兼偶に"名探偵"は不運でお人よしな白戸修。殺人犯匿ったり、ステ看板はりさせられたり、銀行強盗の人質にされたり、万引きに間違われたり……。一々首を突っ込んで、巻き込まれる。
良い人だなあ。このすがすがしい程の良い人っぷり。推理の切れ味は素晴らしいし。続編が読みたいなあ。
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『繭の夏 (創元推理文庫)』を読書中。『模像殺人事件 (創元クライム・クラブ)』とは全然雰囲気が違う。どっちがこの作者の庭なのだろうか。