第402回

バルーン・タウンの殺人 (創元推理文庫)

　を読了。
　"安全で便利"の謳い文句の元、AU（人工子宮）が普及した近未来。そんな中、「ただ何となく」子供を自分の子宮内で育てる事――つまり妊婦となることを――選択した女性達が集う街、東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。そこで起こる事件に、刑事と妊婦素人探偵が挑む……というお話。
　設定が奇を狙っただけの物で無かった所が良かった。が、如何せん推理が知識重視で、謎解き小説という趣では無い。それを含めて「男根（ファロス）・論理（ロゴス）主義の敗北」。
　微妙な距離の取り方が好ましい。

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　http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1095690935/976

　相変わらず仮題の付け方が適当な麻耶雄嵩（笑）。