第421回

 

過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫)

過ぎ行く風はみどり色 (創元推理文庫)


 を読了。
 猫丸先輩が本気で怒った所を始めて読んだ気がする。相変わらず猫丸先輩は短編向きの探偵で、情報を得てから推理が出来上がるまでが早い早い。そういう意味では、亜愛一郎や九十九十九と似ていなくもないな。
 主題のトリックは類型が多くあるし、あまりに偶然に頼りすぎているきらいはある。けれど、その隠し方とか書き方がとても良い。
 ラストもまあ、ハッピーエンドと言えるものであってよかった。前途洋洋とは言えないけれど、明るい未来に到る余地が十分に残されているから。
 基本的にハッピーエンドが好きなのです。


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  • 続きはもう少し後で。