タカタカタ・タータ・タカタカタン

suiri12004-09-02

 『螢』/ ISBN:434400664X麻耶雄嵩
 を読了。

 ただただ、圧倒されるばかり。オーソドックスなミステリーを装った、精巧で過剰なまでに研ぎ澄まされた理性の産物。
 一見、何でも無い文章と、騙しのテクニック。これまでのトリックを文字通り引っ繰り返した、その発想。
 断言します。名作です。すばらしい。こんなにも(ありとあらゆるモノに対して)褒めたのは初めてかもしれない。

 と、書きたい事が沢山あるんですが、悉くネタバレになってしまうんですよね。残念。

 他にも『螢』について語りたい人は、こちらへドウゾ↓

 あいにくの麻耶雄嵩でpart4(ミステリー@2ch掲示板)
 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1086785936/


 ミス板専用ネタバレ掲示板(有志)
 http://cgi.f17.aaacafe.ne.jp/~miggypop/netabare/bbs.php


 あとさ、幻冬舎さん。あの致命的な誤字は勘弁してください。あと、帯も。



 いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド) いつか、ふたりは二匹 / 西澤保彦
 読了。

 まさしく「児童書」って感じの作品。といって、別に内容が子供向けである訳ではない。それなりに重い話を扱っているのに、余り暗い雰囲気になっていない。しかし、特に軽い感じでもない。浮遊感とでもいうのか、重くて軽い、そんな矛盾した感覚を呼び覚ましてくれる感じ。黒でも白でもない、グレーでもない。混ぜたら、こんなオカシナ色になりました、と、そんな感じ。
 矢鱈と大人びて物知りな小学生が、奇妙にリアルでそれが猫に魂(?)乗り移るという現象とのギャップが、そんな不可思議な空気を出しているのかも。オススメ……、かな。


 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) 冷たい校舎の時は止まる(上) / 辻村深月

 と『ドグラ・マグラ』を同時進行中……


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[ ライブドア堀江社長「女は金についてくる」 ]
 http://www.zakzak.co.jp/top/2004_09/t2004090121.html

 面白い事言う人ですねえ。この手の過激な意見を聞くといつも思うのですが、こう言う人は、果たして自分の話を聞いて欲しいのか、聞いて欲しく無いのか、どっちなのでしょう。ワザと居丈高に振舞って、自分の理屈が注目されることが目的なのか、ただ単に聞きたく無いやつは聞かなくて良いよ、っていう態度なのか。

 ――ま、この人の場合は、ただの宣伝効果を狙ったモノでしょうけど。って、取り上げちゃった時点で、この人の思う壺なんですけど


[ ハリポタ“解禁”、ファンが長い列−−本厚木駅前の書店 /神奈川 ]
 http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20040902ddlk14040313000c.html

 そーか、昨日出たのか。知らなかったなあ…。図書館か図書室に入ったら読もう。