色々大変なのです。

 

イン・ザ・プール

イン・ザ・プール

 

空中ブランコ

空中ブランコ


 を読了。
 分厚く見えるけど、改行が多いし一段組みなので、分量自体は少なめ。『空中ブランコ』は何と直木賞受賞作。

 "どっちが患者だか分からない"精神科医、伊良部と、その仲間(患者)達(!)が繰り広げる喜悲劇(当社比8:2)の数々。実際に居たら洒落にならない伊良部だけれど、そこには"頑張っている人達"が憧れる何かがある。

 力の抜き方が分からない人がいる、その一方で、力を抜きっぱなしに、いや力を入れたことの無い伊良部が存在する。

 患者達が羨ましいのと同時に、やはり私の周りに居なくて良かったな、とも思う。


 ↑此処まで「テーマ」についての感想。



 ↓此処から「小説」についての感想。


 で、全体的な感じはどれも同じ。パターン化された面白さがある。
 悩む→伊良部に相談する→注射される→振り回される→悩む→解決

 一種のキャラ萌え小説なのかなあ。掛け合いの上手い漫才を見ている感じ。


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 http://www.kobunsha.com/book/HTML/knv_07583_5.html
 http://www.kobunsha.com/book/HTML/knv_07584_3.html


 「龍臥亭幻想(上・下)」の表紙。明日ぐらいには書店に並んでいるでしょうね。多分。

 しかし、
 御手洗潔と吉敷竹史の推理がクロスする!
 と言うのは??