第426回

 

殺意の集う夜 (講談社文庫)

殺意の集う夜 (講談社文庫)


 を読了。
 趣向だけで既に価値がある。こんな破天荒なプロットを作品に出来た事自体凄い。インパクトは少々弱いような気もするけど。伏線の張り方が上手い上手い。再読するとそれが良く分かる。
 相変わらず変な奴しか出てこないけれど、それなりに意味はある……、ここまでやる必要があるとは思えないけど。全体的にコミカルタッチで、死人の数なら西澤作品の内でも一二を争う数なのに、何とも軽いというか、何処と無く牧歌的にさえ感じる。起こっている事は凄惨極まりないのに。


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