偉そうですみません。
- 作者: 戸松淳矩
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/06/10
- メディア: 文庫
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を読了。
う〜ん、微妙。昔、若者向けのレーベルで出版されたものの復刻版らしいんだけど……。同じレーベルで出た(らしい)辻真先の『仮題・中学殺人事件 (創元推理文庫)』よりは面白かったかなあ、という程度の評価。序盤かなり魅力的な謎が提示されているにも関わらず、何とも肩透かしな真相で脱力。スッキリ解決してくれれば、名作だったのに……って大抵の作品はそうだよな。
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- 2005年「本格ミステリ大賞」候補作
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- インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞2005という企画があるのですが(主催は政宗九の視点)、私のような若輩者がおこがましい、と思ったので投票はしませんでした。あと5年、いや10年たってまだこの企画があったなら、その時には参加があるかもしれない何て考えていますが、さてどうでしょう。
- 取り敢えず全部読んでいるのですが、『紅楼夢の殺人』だけイマイチ作品の狙いが良く分からなかったので(といっても、他の作品を正しく読んでいるかどうかは判断が付きませんが。というか正しい読み方、捉えかたというのが果たして存在しているのか、という問題もあります)、この作品については保留。『暗黒館の殺人』は本格ミステリとして捉えると、あまり評価されないのでは無いかと勝手に思っていたのですが、評論家先生方を見ているとそうでもないようで。価値観は人それぞれといいますが、初めから無いに等しい自信が、さらに減った感じです。『生首に聞いてみろ』は面白いし、その精神は買いますがどちらかと言うと本格にこだわって無いような気が。その辺はどうなんだろう。正直、「本格ミステリ大賞」には違和感がありますよ。ま、この二作がおそらく票を取り合う事になると予想していますが……。
- 個人的には『螢』を推します。まあ、受賞は十中八九無理だと思いますがね。
- 『臨場』もおそらく受賞は無理。短編集は不利だし、本格ミステリとしても弱い。ストーリー優先で本格ミステリを利用しているだけという言い方も出来る位だし。面白いんだけどね。『半落ち』よりは断然こっちの方が好きだ。
- 要するに、だ。私の予想は《1、『暗黒館の殺人』『生首に聞いてみろ』 2、『螢』 3、『臨場』 ?、『紅楼夢の殺人』》。当たるかどうかは発表をお楽しみに。……そういや、氷川透氏がどれに投票したのか。少し気にならないでもない。
- テスト週間に入るので、更新規模が縮小されます。多分。
- 『真説ルパン対ホームズ―名探偵博覧会』を読書中。