浦賀和宏って良いかも…。

 『記憶の果て』(浦賀和宏)を読み終わった。
 推理小説? かな…。
 それらしい雰囲気は有るけど、謎解きの面白みは無い。 主人公は高校を卒業したばかりの若者、安藤直樹。
 年齢的に近いので、比較的感情移入しやすかったけど、その人間関係や感性が壊れていて、途中で放棄した。
 「今時の若者なんてこんなもんだ」という作者の思想が如実に現れていたし…。

 しかし、あのように「名探偵」を処理したのは、結構目新しかった。なんと、人柱にするとは…。青臭い哲学的な考え(人が青年期に一度は考え)を登場人物である金田に喋らせて、その金田を暴力で物語から退場させる。もしかしたら、浦賀和宏氏はその考えが、理想主義的で、非現実的であることに気が付いているのではないだろうか。
 私の個人的意見ですが…。


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 さて、久しぶりに小難しい事書いてたら、頭の中が痒くなってきた。お笑い番組でも見て、頭の毛繕いでもするか。


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今読んでいる本:「幽霊船が消えるまで」(柄刀一著 NON NOVELS)