ありるとかものこいんろっかーときしんでんおにのまき
この人は、こう言うネタでしか本が書けないのかな。物語運びと言い、登場人物と言い、何となく映画を見ているような気になる。言動が芝居がかっているというか。現実味が無い。しかし、これも魅力的といえば魅力的。面白くなかったといえば、嘘になるし。一見繋がりの無い物語を、同一線上で交錯させる手腕には脱帽。
叙述トリック(?)は、ある意味予想通り。新しさも無い代わりに、違和感無く読めた。ヤッパリ、物語重視なんだね、伊坂幸太郎。ミステリーの形だけを借りた、という感じ。
ただ、キャラクター造形に一言。この人の作品、やたらと薀蓄王(?)と美男、美女が出てくるけど、これは必要なのかな。
―――しかし、あの未来予知的な展開は何だったのか。分からん。
鬼神伝 鬼の巻 / 高田崇史
歴史が苦手な僕でも、無茶苦茶だと思うほどの時代考証。奇妙な会話。
ミステリーじゃ無い。ご都合主義。
ただ、物語としては、それなりに面白い。続編を図書館に借りに行く位には。
にしても、「あとがき」が一番ミステリーしてるとは、どう言うこと?
--------------------------------
『螢』/ ISBN:434400664X / 麻耶雄嵩
結局、予約してきました。昨日。まだ届かないのかなあ…。『鴉』の二の舞にならなきゃ良いけど。
--------------------------------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040824-00000014-reu-ent
いたるところで話題になっているので…。