『鬼面館の殺人』発売!となるのはいつの事だろう…。

 暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス) 暗黒館の殺人(下) / 綾辻行人
 読了。

 今までの「館シリーズ」は毛色が異なる作品。「館シリーズ」と「囁きシリーズ」を足して二で割ったような雰囲気と、アンフェアギリギリのトリック。
 その異様な人間関係や儀式、設定が交錯しすぎていて、肝心の殺人事件が霞んで見える。そして、犯人追求時のロジックが簡略化されすぎてて、物足りなかった。「館」特有のギミックも使い方がせこいし。

 オチにしてもこれは怒る人いるんじゃないかなあ。私はある程度予想していたので、驚きも無い代わりに落胆も無かった。今更延々と解説されなくても分かってるよ、と江南君に言いたかった。一々伏線拾わんでも……。

 ま、私は結構楽しめました。前評判でも「トリックが分かり易すぎ」「分量多すぎ」など様々な批判が有ったけど、「面白くなかった」というのは聞かなかった(最低でも私は)。まあ、そう言う事なのでしょう。

 正直、トリックは割れやすいし、これほどの分量を必要としている程の作品とも思えない。けれど、この作品は作家綾辻行人の「集大成」としての価値があるのでは無いかな。


 にしても鹿谷門実はつくづく不遇な名探偵ですな。駆けつけるのは大抵事件が終わった後(或いは終わりかけ)だし。金田一耕助批判とまるっきり同じモノが適用させます。


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[ 推理サスペンスクイズ決定版!!5分で解けるトリックストーリーII ]

 http://www.tbs.co.jp/program/trickstory_20040921.html

 放送日:9月21日 よる21:00〜

 またやるのか……。
 出演者とか副題とかかなり不安なのですが。


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 逆さに咲いた薔薇 (カッパノベルス) 逆さに咲いた薔薇 / 氷川透

 明日発売。今日発売でした(多分)。アマゾンでは17日、光文社HPでは16日になってます。


 http://www.kobunsha.com/book/HTML/knv_07582_7.html


 女性を狙った殺人事件が連続して起こった。同一犯が疑われるが、動機が見いだせない。
 警視庁捜査一課の新人刑事・椎名梨枝は、この事件を予見するかのような小説が出版されている事実を突き止める。犯人は小説を模倣したのだろうか。
 梨枝とその友人・祐天寺美帆が、奇怪な事件の謎に挑む!
 赤い靴下を履いた被害者は、誰になぜ、殺されたのか!?


 「祐天寺美帆」ってたしか『最後から二番めの真実』の……。
 氷川透(探偵役の方の)出そうですね。


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 ↑ 眠気を堪えながら書いてますので、おかしな部分がある&書き足りないのはご容赦を。『暗黒館の殺人』の感想については、今後より詳しく、どこかで書く可能性もあります。