猫と犬ならば、どちらを選びますか？ ――両方。

龍臥亭幻想 上 (カッパノベルス)

龍臥亭幻想 下 (カッパノベルス)

　を読了。
　バタバタ人が死んでいるのに、雰囲気がどことなく呑気。妙に皆冷静だし、理性的なクセに明らかにおかしな行動を取ったり。
　「うん」とか「はあ」とか「ふうん」と言う相槌を一々書くのも頂けない。これのせいで、二、三ページ地の文が全く無く、テンポが悪い。狙ってやっているとも思えないし。

　トリックもどうかなあ。相変わらずの強引な力技で、中々圧巻だったんだけど。読ませる力が若干足りてないのかもしれない。解決では、御手洗も吉敷も、中途半端な推理しかしないものだから、一番の見せ場なのに盛り上がりに欠けた。そもそもどちらも出す必要性がイマイチ分からない。この位の推理ならば、石岡君にやらせても、余り違和感は無かったように思う。
　ま、「龍臥亭」で起こる事件には、「吉敷竹史」シリーズと「御手洗潔」シリーズの交差が必要である、という縛りが島田荘司にあるんだろう。それはそれで、それぞれのシリーズのファン、そして両方のシリーズのファンには堪らないだろうし、これは一種の読者サービス、と作者は割り切っているのかもしれない。

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　田中芳樹の「薬師寺涼子」シリーズをちまちま読んでます。これもまた色々書きたい事があるような無いような。

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　「詭弁と極論と屁理屈と嘘で、相手の理屈を破るのが得意です」と言う奴を論破するのが快感。親との口論。