木曜日は高校推薦入試でお休み。

羊の秘 (ノン・ノベル)

　を読了。
　所々、感心したり驚嘆する部分があるのだけれど、全体的には何とも言えない出来になってる。そもそもこの「動物」という縛りのせいで、かなり無理している所があると思うのだけれど、この人。「動物」を作品に組み込む時、所謂「見立て」に使うことが多くなってしまいがちになる（と思う）。そして、それがこの作品ではいかにも苦しい。見立てのための見立て、なんて本末転倒な現象が起こってしまっている。いっその事、「動物」なんて無視した作品が読んでみたい。
　解決の推理にも粗があって、しかもイマイチ説得力に欠ける感じ。根拠薄弱気味。

　アクロバティックなトリックも容易されていて、面白かったのだけれど。解決がもう一寸良いと文句ないかも。それにしても、この人作風変わった？　シリアス多目だったような。

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　『ミステリーズ!Vol.09』を購入。次はこれを読みます。いやあ、色々楽しみ。